2013年06月27日

納涼ホラー大会「ハウス」

この時期ラジオなんか聞いてますと、しばしば大黒摩季の「夏が来る」がかかったりしますが、歌詞は超シケた内容でタイトルから期待されるような盛り上げ感はまったくありません。
まあ、夏嫌いの僕としてはむしろエンジョイ夏で来られる方がウザイので、これくらいで勘弁してもらいたいところではありますが。

さて、夏なんか来る前にホラー映画でもみてさっさと送り出してしまえという事で、ひとりひっそり納涼ホラー大会を開催。

今回は先ごろ輸入で手に入れた大林宣彦監督作品「ハウス」。

女学生グループが夏休みの合宿にメンバーの祖母宅に行ったさきで、ひとり、またひとりと姿を消していく。
実はその家は先の戦で死んだ亡夫を待ち続けるため、未婚の女を食らって永遠の命を保つ祖母と一体化した〝人食い家〟だったのです!!!

あまりに単純なシナプスだったので感嘆符を三つ付けてみました。

加えてブルーバックを多用したチャチな合成、稚拙なまでにわかり易すぎるキャラクター付けなど、当時との時代差を鑑みても、というか当時の時点でもあまりにショッパイ要素がてんこ盛りながら、この映画は僕的に忘れがたいトラウマ作品なのです。
どれくらい忘れがたいかといえば、店の看板のロゴ意匠に織り込んでしまうくらいです。

30年前の少女漫画ノリのセリフ回しのリアリティの無さと、ホラーコメディという性格上からくるリアクションのリアリティの無さが夢遊感を醸し出し、そこはかとなく全員正気じゃない感じがして、感情移入の寄るべきところない不安感を掻き立てられながら、少女たちが前述の合成でオモチャのようにバラバラにされながら、どこか他人ごとのように食われていく映像はサイケでイカレてます。

女の子がたくさん出てくる映画ということで健康的なお色気が散りばめられていますが、個人的に最初の犠牲者が井戸に食われてスイカになって出てくるくだりで、洗い物をしているポンプの水が赤く濁ったのをコップに汲んで飲むシーンが印象に残っていて、大林監督の〝何も知らない無垢な少女に少女を食わせる〟というフェチズムを感じさせます。

さんざんシュールで狂った映像を見せつけられたあとのエンディングでは、主演の池上季実子のオフショットをたんまり見せ付けられるという大林汁あふれるカルト作品「ハウス」でございました。

ところでこちらはドイツ版のようなんですがタイトル表記の「HAUSU」は如何なものかと…。  

Posted by チェリー2000 at 21:40Comments(2)映画