2013年10月01日

納涼ホラー大会「光る眼」

昨日、実家を訪ねてお母ちゃんが見ていた「ちちんぷいぷい」なんかボケーと流していると、天気予報で今出さんが〝まだまだ夏〟と言ってるじゃないですか。

そうか、最近朝晩の肌寒さにうっかり騙されてしまいましたが、日中は30度前後になっててじゅうぶん夏日なんですね。
このところ関東方面の放送ばかり聞いていたから、20度台前半くらいが続いてるものと思い込んでいました。

いやー騙されたわー。
すっかり騙されてたわー。

というのとはあまり関係なく観てしまった「光る眼」。
せっかくなので騙されついでに納涼ホラー大会の続きをやってしまう事にします。
監督はジョン・カーペンター。

主演にミスター・スーパーマンことクリストファ・リーブ。
神父役にSWのルーク役だけで著名なマーク・ハミルが出てるのも印象的。
あとマイケル・パレも出てたみたいですが全然気付きませんでした。

平凡な村で突如起こる集団失神事件。
その後、集団妊娠が起こり、啓示のような不思議な夢を見て全員が出産を決めます。
一人を除いて無事に出産。
生まれてきた子供は全員真っ白な髪で、高い知能を持ちしかも猫目小僧のように目がキラリと光ると人を思うままに操る超能力を持っているときました。
感情を持たず、気に入らないヤツはじゃんじゃん始末していく横暴に村人もだんだん異変に気付き、村はパニックに陥っていく…。


僕は勝手に宇宙人の新手の侵略だと記憶していたのですが、作品を見る限りこの子供たちがどこから来た何者で、何が目的なのかが全くわからない。
が、改めてみると突然の見に覚えのない妊娠、啓示を受け出産、生まれた子供は妙に頭がよくて、あげく人を操り争いを呼ぶという点で「ロボコップ」同様にキリストのイメージが重なります。
たぶんカーペンターは宗教に懐疑的なんじゃないかと思わせます。

もうひとつ、これは単に子供というもの自体が大人にとって侵略者だ、という面もあります。
不気味な化け物だと感じながらも、やはり我が子となると情が移ってしまい苦悩するのです。
「感情でがんじがらめの癖に、私たちを見捨てられる訳がないわ。ね、お・と・う・さ・ん。」なんて明け透けな物言いをされても、結局その通りだと降参するリーブの姿にも明らかです。
たぶんカーペンターは子供が嫌いか、あるいは「イレイザーヘッド」を撮った時のデヴィッド・リンチのように子供が出来る事に対して恐怖を感じてたんじゃないでしょうか。

子供たちは頭は良いけれど情緒面でまだ稚拙な点があるようで、邪魔な相手をストレートに攻撃するため敵視され始めるのに、敵視されるから戦うのだ、と主張する筋の通らなさ加減はしょせん子供ってことでしょうか。

が、しかし最終的に感情に目覚めた一人が、お母ちゃんによって助けられ何処へか走り去って行くラストには、あるいは人の感情を理解する事でさらにうまく生き延び人間を支配する方法を身に付けた個体が残されたという事では…という余韻を残します。

個人的に市井の民がやるべき事を知ったときに命を懸けることに躊躇しない、この覚悟のスピード感がカーペンター的男気を感じてしまうので割りと好きな一本でした。  

Posted by チェリー2000 at 22:20Comments(4)映画