2012年07月04日

闇深く響く地獄の足音

闇深く響く地獄の足音「フロム・ヘル」読了。
ついては店頭に出しました。

〝地獄からの使者〟といえば皆さん、東映版「スパイダーマン」を連想してしまうことと思いますが、この地獄よりの使者はかの有名な未解決事件、切り裂きジャックの名で知られる娼婦連続殺人犯であり、「フロム・ヘル(地獄より)」とは警察に届けられた多くの犯行声明の中の一つにある文句であります。

ジョニデ主演で映画化もされたこの作品、映画見てないからわかりませんが、とりあえず同じアラン・ムーア原作の「ウォッチメン」と違い、映画とはだいぶ違うモノになっているっぽいです。
アラン・ムーアはイギリスの人なので、ガイ・フォークスを題材にした「V・フォー・ヴェンデッタ」と同じく切り裂きジャックを題材にするのはそんなにかけ離れた話ではないのですが、それにしても何故いまさら切り裂きジャックかと思ってたら、ムーアもそう思ってたみたいで、当初は全然別の殺人事件をネタにするつもりだったみたいです。

たまたま折よく研究本がたくさん出たとかで、その中で感銘を受けたのか、資料を集め易いと思ったのか、手垢のついたネタである切り裂きジャックを選んだ、といった感じだったとか。

そんな適当にネタを選んでいいのかと思うところですが、その経緯をあとがきの解説で見てむしろ納得してしまうほどに、この話の主題は犯罪そのものの内容は関係ないといって差し支えない代物でした。

結構長いし、ネーム量も膨大だし、ペン画が馴染まないし、ムーアらしく複雑かつ綿密な構成で読み返し必須だしで、ある程度作品の意図を汲み取るには、それなりの覚悟が必要なところはありますが、チャレンジする価値はある一作です。

ちなみにこれを仕入れた段階で上下セットでしたが、下巻はシュリンクを切ってませんでした。
どうやら元の持ち主は上巻の途中でリタイアしたようです。

ハリウッド的進化を遂げた日本漫画を読み慣れた目には、いろんな点でハードルの高い作品ですが、最初のハードルである〝価格が高い〟を軽減した状態で手にできる良い機会ではないかと思ったり思わなかったり。

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Posted by チェリー2000 at 23:27│Comments(0)マンガ
 
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