2012年11月21日

恋はメキメキ

来店された男女二人組。
男性側の無理上げのテンションが、如何にもまだあまり深い関係でない事を示唆しています。

一生懸命、女の子の趣味に対して関心を示そうとしているさまは、ありがちですが微笑ましいと言えなくもない、そんな光景です。
が、正直ちょっと厳しいかなと感じたのは、その女の子が食いついてるのが石井輝男「猟奇女犯罪史」のDVDだったり、大越孝太郎の漫画だったりと、かなりの偏りを見せていた事で、正直こんな映画秘宝系サブカルガールまどかは兄ちゃんの手には負えんて、やめときって、と心の中でそっとアドバイスをする僕でした。

さて、世にときめきは多かれど、やはりその代表格としては男女の色恋沙汰があるのでなかろうかと思われます。
恋愛シミュレーションというジャンルを一躍流行らせたのも「ときめきメモリアル」でありました。

僕といえば、もはやそんな〝ときめき〟とは無縁であり、「ときめきメモリアル」どころか、せいぜい「ときどき屁も出やる」くらいのむくつけきオッサンとなってしまった訳ですが、しかし、そんな僕よりもより〝ときめき〟というものに対して、冒涜的で名状し難い禍々しさをもってアプローチする偉人の仕事がここにあります。

恋はメキメキつのだじろう先生の「ときめきの墓」です。

〝ときめき〟という言葉の輝きに対して、これほどまでに泥臭く、不吉で薄暗い印象をかぶせる言葉をフュージョンさせてしまうその感性に脱帽です。

内容はやはり〝ときめき〟の象徴である男女からみのネタが多いのですが、例によってロクな終わり方をしません。

おそらく以前紹介した「真夜中のラブレター」同様、女性向けの本に掲載されていたものと思われますが、中にしばしば女性に対する説教のようなセリフや展開が散見され、もしやつのだ先生、女性不信に陥っていたのじゃないかしらんと疑ってしまうところもあります。

ちなみに巻末の解説に〝突入しま~す〟で突入された林葉直子という、色恋沙汰でゴタゴタした見事な「ときめきの墓」人選が良いオチになっています。


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Posted by チェリー2000 at 00:31│Comments(6)よもやま!
この記事へのコメント
そのカップルの先行きも、(爪の先ほど)気になりますが、それ以上に気になった(ときめいた?)のが、つのだじろう先生の、「真夜中のラヴ・レター」ですね。
で、以前の記事を探して見つけましたよ。
2010年8月11日の、「ラヴレター・フロム・彼方」ですね。
うむ…「ときめきの墓」も気になる。是非とも見たいです。
Posted by あしたのサイキッカー at 2012年11月21日 11:46
わざわざ過去記事をサルベージしていただき恐縮です。
そのタイトルで平尾昌晃にも畑中葉子にも触れない自分に、ひとかけらの良心を感じました。
残念ながら「真夜中のラヴ・レター」は記事掲載後わりと早いうちに売れてしまいました。
林葉直子の解説から見るに、この時期つのだ先生女性誌での連載が多かった時期のようなので、同様の作品が他にもあるのかも知れません。
ちょっとそっちもサルベージしてみたい気もします。
Posted by チェリー2000チェリー2000 at 2012年11月24日 22:03
通りすがりです。
ひとかけらの良心をぶち壊して申し訳ないのですが、平尾昌晃でも畑中葉子でもなくて早見純ですよね。
過去の記事でも、臭いものには蓋をするかのごとくスルーされていたので思わず突っ込んでしまいました。
本文とは関係ない話題でお邪魔してすみません。
Posted by 映画秘宝系サブカルガールまどか at 2012年11月27日 20:24
>映画秘宝系サブカルガールまどかさま

いらっしゃいませ。
予想外の角度からのツッコミですが嫌いではないです。
むしろいい感じです。

が、やはり「ラブレター・フロム・」といえば断然「カナダ」です。
昭和歌謡には興味無いようですので説明しますと、これは平尾昌晃&畑中葉子の大ヒット曲「カナダからの手紙」の歌いだしです。

そしてこの二人の関係とその後の流れには、蓋の上からでもプンプン臭ってくるほどのただれた物がある訳です。

ただ、「カナダ」と「彼方」をかけた超面白いアレをやらかしたことに関しては心から恥じる。
Posted by チェリー2000チェリー2000 at 2012年11月28日 02:22
あ、大丈夫です。昭和歌謡は庭です。
「後ろから前から」がカラオケの十八番です。

またお店行きますね。
Posted by 通りすがり at 2012年11月28日 02:40
それは失礼しました。
またのご来店お待ちしております。
お一人でもお連れでもどうぞ。
Posted by チェリー2000チェリー2000 at 2012年11月30日 22:21
 
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