2013年07月05日

納涼ホラー大会「地獄」

いきなり暑くなりました。
もう夜でもそこそこ涼しいなんて言える状況ではないようで、これからしばらくは過酷な焦熱地獄を耐える日々になりそうです。
本来ならとっくに店頭改装とバックヤードの整理を済ませて、夏篭り用の在庫をジョン・デンバーよろしく備蓄してゆるゆる過ごすはずだったのに、けっきょくここに来てまだ整理が済んでない状態なので、ある程度コツコツ仕入れをせねばならない羽目になりました。

予定していた形に時間を作れなかった事が悔やまれます。

納涼ホラー大会「地獄」さて、そんな暑さをさっさと送りたい思いではじめた納涼ホラー大会。
今回は「地獄」です。

監督は大蔵怪談映画の名手、中川信夫。

主人公は優等生の大学生で教授の憶えもめでたく、その一人娘と婚約して将来も順風満帆と思われていたが、同乗した不気味な同級生の運転する車がヤクザを轢き殺してしまった事から一変し、次から次に事態が悪化。
婚約者も事故で亡くし、母親の病状が思わしく無いため実家の養老院へ帰ると、父親は入所している年寄りをぞんざいに扱い経費を浮かせながら、堂々と妾を囲う暮らしをしている。
そこにヤクザの家族が復讐に現れ、とばっちりもあり何だかんだで登場人物全員死亡。

賽の河原で死んだ婚約者と再会し、実は妊娠していた事を知った主人公は三途の川を流れていった我が子を地獄から救い出すために地獄名所を奔走するはめに。


作品自体が相当古いため、後半の地獄に落ちてからは学芸会チックな、ちょっと失笑ものの映像もあったりするのですが、反面、現世の生臭さが際立って怖ろしげに感じて〝この世こそ地獄〟といった趣も無きにしもあらず。
特に沼田曜一演じる同級生・田村が不気味で、天地茂演じる主人公・四郎を地獄へいざなうメフィスト・フェレスの如く、神出鬼没につきまとうところは見てるこっちが「もう!お前来んな!」と思うくらいの名怪演です。

ちなみにラストは赤ん坊を追っかけるという名目の下に、ひたすら地獄ガイドをするだけの後半を経た後、なんかようわからん輪ッかの上で回ってる赤ん坊を見つけるのですが、回ってくるまで待てばいいのに輪ッかの反対側にしがみついたばかりに、振り回されてまんじりとも出来ず往生したまま画面ストップ。

その後、スパッと画面変わって三ツ矢歌子のスマイルでブン投げて終わります。

昔のジャンル映画には時々こういう〝やりたい事はやり切った、さあ帰った帰った!〟といった感じの終わり方をする作品が散見されますが、これもそういう類でした。


今そこにある地獄、〝夏〟もスパッとブン投げて終わってもらいたいものです。

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Posted by チェリー2000 at 23:05│Comments(2)映画
この記事へのコメント
そうですね。死んでから痛い目にあっても、痛さを感じないでしょうから、やはり現世が地獄かと思います。
それにしても、サイキックの怪談特集も怖かったですよね。テ―プに変な音が入ってましたからね。あのテ―プまだ持ってると思いますけど…。それを聴けば少しは涼しくなるかな?
Posted by あしたのサイキッカー at 2013年07月06日 17:36
怪談特集は毎回のように異音が入ってるとかってやってましたね。
ぶっちゃけ僕は演出だと思ってますが。
涼しくなるならエアコン、もうこれしかありません。
Posted by チェリー2000チェリー2000 at 2013年07月09日 23:50
 
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