2013年09月24日

報復のV

近頃は〝やられたらやり返せ!〟を聞くことが度々あり、なんで今さら長与千種なんだ?と思ったりはさすがにしませんが、そんなのが流行るくらい日頃みんなやられちゃってるんだろうなぁとシミジミする訳であります。

まあしかし短気は損気、エベレストでヤカンかけるような沸点の低さでキレてみても根本的解決にはなってなかったり、弱いもの同士がストレスを擦り合ってるだけでそもそもにやり返す相手が間違ってるってことだったりしがち。

戦うべきはその原因たる社会構造であり支配者階級なのだ、という事で怨恨を晴らしつつその裏で全体主義社会を破壊すべくクモの巣の如く術数を張り巡らした仮面のテロリスト〝V〟の暗躍と支配者のゲスさを描ききったイギリス産ポリティカル・スリラー・グラフィックノベル「V フォー・ヴェンデッタ」を読了。
報復のV
映画のほうは以前にも紹介したのですが、今回は原作のほうです。
映画からはイマイチ差し迫った感じがしなかったので、わりとお礼参り感が強かったのですが、原作では非常に厳しい監視下で、貧しく、尊厳を保つ事が難しい極端な全体主義社会が描かれるので、なるほどテロルが必要なわけだと思えます。

映画も単品としては悪く無かったけど、改変した設定の数々は正直残念。
とはいえ、例によってアラン・ムーアの膨大な情報量を2時間程度の映画に落とし込むのはとても無理なので、妥当な落とし所だったと言えるかもしれません。

それにしても後半の展開は全く違っていて、復讐劇が本来のメッセージに切り替わるにはそこが重要なんですけどまあ映画的には画面的な盛り上がりが必要ですから。

優れた作品ですがいつものムーアらしく登場人物が多くて、それが最終的に集約されていくので情報を整理しながら読まないとイカンのですが、あちらのマンガは写実的な画風なのでパッと見、誰が誰か見分け難いのは無駄に読解の難易度を高めていて困りものです。
何人もおっさんが出て来るから、〝これ誰だっけ?〟の連続です。
もうちょっとわかりやすいアイコンを添付してくれないものでしょうか。

おなじく絵に関してですが、ヒロインのイヴィーに関しては圧倒的にナタリー・ポートマンのほうが美しく、これに関しては映画が完勝ですね。
報復のV

何でわざわざ額にシワ描き込んでるんだろう。

このあと坊主にされるとおじいちゃんみたいになります。

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Posted by チェリー2000 at 23:43│Comments(0)マンガ
 
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