2014年03月21日

変貌都市

僕が店を始めるずっとずっと前にはもうアポロ11号は月に行ってた訳ですが、ここに古本屋があった事をご存知の方も居られるでしょうか。
その名は「古本喫茶 伽羅」といいました。

とは申しましたものの、実のところ僕も全然知らなかった訳で、たまさか当時三国に住んでいた僕が、人生晩年に向けて大きく舵を切る時期だと、近所の古本屋でちょこっと開業の話を聞いた事が縁で、在庫つき居抜き物件として「伽羅」を紹介されたのですが。

「伽羅」はオーナーさんの〝見向きされない本〟という商売気のないコンセプトのもと運営されていたそうですが、当然の帰結として商売にならなかった事が原因でか廃業されたものと推察されます。
今となっては三国の古本屋も廃業されており、その意味では当店も由緒正しい左前古本屋の系譜を忠実に引き継いでおるという訳です。


さて、先日の引越し処分の本に引き続き、廃業される飲食店にある本を処分したいとの話を受けまして、今回は持ち込んで頂けたので楽で良かったのですが、さすがに飲食店に置いていただけあって結構くたびれた本が多く、残念ながら商品になりそうなものがあまりありませんでした。

そんな中で見つけた「大阪人」の中津特集号。
この本は以前、「伽羅」の残していった中にあったのを憶えていて、なんといってもここには在りし日の「伽羅」が2ページぶち抜きで掲載されていた縁深い一冊なのです。
当時この本を見てもピンと来なかった事も多かったのですが、今となれば理解できることも増えてあらためて見て感慨にふける所もあります。

先日、老舗と伝え聞く「ヌーベル・キムラヤ」が店をたたんだそうですが、ここに掲載されているお店もおそらく半分くらいは無くなっていると思われます。
やめるも続けるも事情はそれぞれに違うのでしょうが、中津にもいろいろ変化の波が押し寄せているのかな、と期待と不安ふたつ我にありといったところ。

ただ、この本は当然5年以上前の情報なので〝中津がいつの間にかアートとカルチャーの町になってる〟というコンセプトで紹介されています。
現在、確かに商店街に関しては、それはそれほど間違ってはいないのかもしれませんが、ウチの前の通りに関してはかなり飲み屋街チックになってきてるとは思いもしなかったでしょう。

僕も思いもしませんでした。

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Posted by チェリー2000 at 23:30│Comments(0)中津
 
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