2014年07月14日

後があったり無かったり

先頃ちびっこから聴いた「眠れる森の美女」のあらすじでしたが、たまたま手元にあった童話集に載っていたので、短いしペロッと読んだところだいぶん違ってたので訂正します。

お姫様の誕生祝いに魔女が呼ばれたけど、年寄りの魔女への連絡ミスがあったうえ〝まあ出かけんのおっくうだろうしいいだろ、ババアだから〟と気を使ったのが裏目に出て結果的にハブることに。
祝福を授ける段になり、ヘソを曲げた魔女はお姫様に死の呪いをかけたけど、やらかしそうだと察して順番を後回しにした良い魔女がフォローで100年眠る程度に緩和してやる。
まんまと魔女の呪いどおりに永の眠りについた姫、時は流れて噂を聞いた王子がやってくると、ちょうど期限が来て目覚める姫。
王子と姫はイイ仲になりますが、しばらくは王子の通いでティーンエイジャーのようにこっそり交際し、こっそり子供まで作ります。
それは別に王子がヤンキー気質だったからという訳ではなく、母親が食人族の出だったから信用できなかったからという超後出し設定の急展開。
折を見てようやく正式に結婚した姫でしたが、義母の食人の血が騒ぎ王子の留守に姫&子供の調理を料理長にオーダー。
情に厚い料理長は適当な肉で誤魔化してかくまっていましたが、結局バレてあわやここまでかと思ったところに王子が早めの帰宅。
踏み込まれてちょちょまった母親は発狂して自死してしまいましたとさ。
 
なんだこの話。

どうもウィキペディアによると童話にありがちな複数説があるパターンで、上記のはペロー版らしいです。
こんな時に手軽に調べられる、項目の多様さでは史上最高の百科事典ウィキペディアですが、完全独立採算を採用しているとの事で〝全員が800円出せば一時間で終わる〟という寄付を募っていました。

全員ってどの括りの全員だよ、と思いつつも、そこは世界最大級のサイトですからあっという間でしょ、と思ったら全然終わらない。
確かに素人の知ったかぶりの列挙でしかないといえばその通りのウィキではありますが、そのぶん情報が安くなってしまったのか、特にネット上では何でも無料じゃないと気が済まない人が多くなってるのかも知れんですね。


無料といえば先頃、絶版マンガ図書館なるものがネット上に出来たとかで、基本無料らしいです。
これは広告収入を得てそれを作者に還元する、本を刷ってもらえるほど売れてない作家の利益をいくらかサポートしようという作家目線のシステムのようです。
一部の好事家の間で高値で取引されたとて、作家には一円も入らない現状は確かに厳しいのは、古本屋である僕にも思い当たる問題ではあります。
主催が漫画家なので業界に風穴をあけたいという思いがあるんでしょう。
上手く回れば人生賭けて目指して過酷な作業をこなした上での運次第、という専業作家の厳しすぎる事情を緩和してサイドビジネスとしてマイペースで作品を発表できるスタイルもありになるかもしれません。

まあ人生捨てるくらいの覚悟が無いと良い作品は作れないという説もありますが、売らんがなが強すぎて同じようなものが多すぎたり、安易に過剰な表現に走りがちだったりの弊害もあるので、可能性としてあっても良いんじゃないかと思います。

特に日本は失敗に対して厳しい環境ですから、後が無いならせめて挑戦自体にそれぐらいの余裕を持たせてもバチは当たらないと思うんですが。

格差社会で二極化著しいと言われて久しいですが、無料と有料、上手いこと混ぜてみんなそれなり、立場なりの豊かさを共有できる世の中であってくれればなぁという願いは、あまりにもお伽話めいているでしょうか。



ちなみに併録の「赤頭巾ちゃん」はおばあちゃんと赤頭巾ちゃんが狼にペロッと平らげられて終わりでした。

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Posted by チェリー2000 at 12:04│Comments(0)よもやま!
 
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