2016年10月09日

ゴールデン・アームボンバー

radikoで以前からささやかれていた、過去の放送を一週間分遡って聴けるストリーミングサービスが始まります。

おおむね歓迎ムードの中、ときどき目についたのが“「raziko」に圧力をかけて潰した事を許さない”という怨嗟の声。

「raziko」とはradikoをハッキングして地域制限を越えて聴取できるアプリで、これに録音機能を有料でつけて商売していた完全真っ黒な代物なんですが、イリーガルだけに必要経費も各所への配慮も必要ないぶん、本家より高機能で低価格なため利用者も多かったようです。

長引く不況のせいで節約が美徳となるのは仕方ないことでしょうが、行き過ぎて「金払ったら負け」みたいな流言を本気にする人が出てくると、ちょっとシャレになりません。
他人のふんどしで相撲とるどころか、他人に相撲とらせて勝手に刷った格安チケット売りさばくなんてやらずぶったくりが通用すると思うほうが頭おかしい。

そんな頭おかしい人が頭おかしい事をやって、しかも本にまでしてしまったのが「西原理恵子の人生画力対決」。


有名漫画家を呼んで、人の漫画のキャラを描かせて、その出来てなさ加減を笑うという趣旨の企画物漫画です。
いかにも描けなさそうな人から、画力のしっかりした人まで参加しているのですが、その出来具合から感じ取れるのは“これは画力というより記憶力対決だ”ということ。

モチーフが明確に頭に浮かんでるものは、似てるかどうかは別としてその人なりに描けてるんですが、知らないものは似てる似てない以前に絵としてのレベルが途端に下がっています。もう線からダメになってる。

絵って完成イメージが立たないと全く描けないものなのだと納得させられました。

そしてこれ自体はライブイベントなので、下書きからしっかりやるタイプの人よりサクサク早描きするタイプの人のほうが断然有利っぽかった。

この企画、いっけん他人のふんどしで相撲とってるようですが、実際のところ本にする上で少ながらず表現はデフォルメしており、有名漫画家のイメージとの落差を口汚く罵ることで笑いを取り、そして同時にそれ以上に自分がヒドイ出来でちゃんと負ける自虐ネタで笑いを取るというヒール芸として成立しているところが、相撲というよりプロレス的です。

あちこちに角が立つ芸風という意味で、好角家ではあるかもしれませんが。


結論。
とはいえradikoプレミアムは確かにちょっと高いし、西原理恵子はちょっと頭おかしい。


珍しく本の紹介をしました。

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Posted by チェリー2000 at 19:18│Comments(0)マンガ
 
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