2019年01月19日

私を月に飛ばす

近所に将来ピクサーで働きたいという子供がいて、そのために今から英語の勉強をしているのだそうです。

“君が大人になる頃にはAIが実用的な翻訳機能を備えてるだろうから、英語は必要ないかもよ”

と言いかけたけど、家庭の教育方針に横槍を入れることになる可能性を考慮したのと、違う言語を学ぶ経験と違う言語で思考する事が、子供の創造性にどれだけの影響を及ぼすかを鑑みると、どうして英語を学ぶことが無駄だと言えるだろうか、と考え直す。

まあ、ここで挫折して本来の目標を諦めることになったら考えものですが。

もはや“将来”は“老後”と同義語になりつつあり、目標はおろか現実から目を背けるためツイッターも同業者はフォローせず、人の投稿もなるべく見ないし、使い方もほとんど学ばないというSNSボヘミアンの僕ですが、野暮用からおぼつかない手付きで弄くり回してると、翻訳家の人からフォローを頂いていたことを思い出す。
なんならフォロバもしてた。

お客さんになんとなく心当たりもあったので、これも縁と思い、なるべく近所で金を使うポリシーに従って紀伊国屋で訳書を買う。
二冊に分売された文庫版のほうが安あがりだし、青背は馴染みのあるところですが、あえてフォルムの雰囲気がいいポケミス版をチョイス。
この作家は初見でしたが、ドライになりがちなSFで珍しく情緒的でウェットな作風が良い。

うろ覚えですが山下達郎が、実は編曲が最も音楽に精通してないといけないうえ手がかかる割に、版権に絡んでないので常に仕事に追われることになり余裕がない環境を憂慮している、という話をしてました。

ギャラ事情は知りませんが、この職人と芸術家の間みたいな微妙な立ち位置は翻訳家も似たような感じでしょうか。

であれば、文学翻訳の仕事はAIを使って効率化は出来ても駆逐されることは無さそうですが、逆に今のへんちくりんな機械翻訳は過渡期に存在した独特の文体として、10年後にはジャンルになってたりするかも知れません。

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Posted by チェリー2000 at 17:01│Comments(0)
 
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