2010年01月17日

命あってのモノダネ

テレビに比べ格段にローカル色の強いのもラジオの特徴。
今日なら当然「阪神大震災」の話。とりわけ神戸に居をおくラジオ関西はその傾向が強いです。

僕は当時も大阪ンだったので、いわゆる直撃地域ではなかったのですが、当時住まっていたボロアパートは傾いて増築部分から二つに割れてしまい、いつ崩れるかと余震のたびに不安を強めたものでした。

しかしそれ以上に僕の心を揺さぶったのは、計算違いから訪れた金銭的困窮だったのです。

なにしろ当時の僕の月収は5万円。
本当に100円の誤差にも揺らぐような暮らしぶりで、夏の日にうたた寝のあと、ひどく喉が渇いたので空腹をこらえてコーラを買って一気に流し込んだら刺すような胃痛にうずくまった時は情けなかったものです。
そんな中でも最も貧窮したのがちょうどこの時で、財布の残金はほぼ0。
それで残り二週間を凌がねばならないという状態でした。

残された食べものは米と塩くらいで、一食に白むすび(茶碗飯に塩をかけて食べるより食事っぽいから)を二個、これを日に二食がこの時の僕の食事でした。

さすがにカロリーが少ないのか、寒さに対抗する熱量を生めず、普段つけない暖房を入れてテレビを見ていると、これでもかってくらい食べてる神戸の被災者の皆さんが映っていました。

もちろん僕のは自業自得なので、災害で家を失った人たちに何もいう資格もそのつもりも無いんですけど、僕はもとより持たざる者なので、いっそあちら側のほうが色々割り切れる気がして悶々としたものでした。

あれから十五年。
街はとっくに復興し、僕は相変わらず貧乏をこじらせたままですが、なんとなく古本屋のオヤジなんぞに納まっております。
人間ってのはしぶといモンですな。


Posted by チェリー2000 at 18:05│Comments(0)
 
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